A3サイズ和紙 モノクロ印刷 白描画

制吁迦童子は息災を念じ、八大童子の中では四波羅蜜の業を司り、方便の心行を担います。あらゆる状況にある人々を導くためには、時に目をみひらき忿怒の相で現れる菩薩の行いを象徴しています。
肉身は紅蓮華のような赤で、頭髪を五つに束ねる五髻を結ぶ。左手に縛日羅（金剛杵）を、右手に金剛棒もっています。

不動八大童子とは、八大金剛童子とも言われ、中国で撰述された「聖無動尊一字出生八大童子秘要法品」、略称して「秘要法品」という経軌に登場します。ここには、八大童子が不動明王より出生し、仏の智恵である四智と、金剛界大日如来の周りを囲む四波羅蜜菩薩の役割を司ることが説かれています。

また不動三尊としての信仰も厚く、
不動明王の二童子法によると、智恵を司る矜羯羅童子と共に脇侍をつとめ、福徳の尊として、不動明王の右側(むかって左)に位置します。