A3サイズ和紙 モノクロ印刷 白描画
地蔵菩薩は釈尊の入滅後、弥勒の出現まで人々を教え導く菩薩である。

平安時代末期から菩薩形から僧侶の姿に変わり、地獄における衆生の苦しみまで救済するという、地蔵信仰が広まった。
さらに賽の河原（三途の河原）で子供を守るとして、古来からの道祖神と習合して民衆に親しまれるようになる。

本図は右手に錫杖、左手に如意宝珠を持つ姿で宝珠錫杖地蔵と呼ばれ最も多い形である。

錫杖を持つ像は地獄・餓鬼・阿修羅・畜生・人間・天界の六道を直接救いに行脚する姿とされる。
六道を救うため、六体の地蔵を祀ることも多い。