A3サイズ和紙 モノクロ印刷 白描画
インド神話では河川の女神・サラスヴァティーといわれ水と豊穣の神として崇拝される。

河のせせらぎが奏でる音色から音楽の女神といわれ、そこから広く技芸・文芸などの才能をもたらす神となった。
その為以前は「弁才天」と書かれていたが、「才」が「財」に変わり福徳財宝を授ける神として信仰され、七福神の一人としても祀られている。

姿は二臂のものと八臂のものがある。二臂の場合は琵琶を持つことが多く、八臂の場合は、宝珠・宝棒・宝箭（矢）・宝刀・宝弓などを持つ。
鎌倉時代から戦国時代には戦いの神としても信仰された。

本図は八臂のもので頭部に老人の顔を持つ蛇が描かれている。これは日本固有の神、宇賀神が一体化したもので、弁財天と同じく豊穣、財福の神とされている。