A3サイズ和紙 モノクロ印刷 白描画
馬頭観音(ばとうかんのん / めづかんのん)
観音菩薩の変化身(へんげしん)の一つであり、六観音の一尊にも数えられている。
観音としては珍しい忿怒の姿をとる。衆生の無智・煩悩を排除し、諸悪を毀壊する菩薩である。
また、他の観音が女性的で穏やかな表情で表わされるのに対し、馬頭観音のみは目尻を吊り上げ、怒髪天を衝き、牙を剥き出した忿怒(ふんぬ)相である。
このため、「馬頭明王」とも称し、菩薩部ではなく明王(みょうおう)部に分類されることもある。
また「馬頭」という名称から、民間信仰では馬の守護仏として祀られる。
さらに、馬のみならずあらゆる畜生類を救う観音ともされ、六観音としては畜生道を化益する観音とされる。