A3サイズ和紙 モノクロ印刷 白描画
妙見は菩薩とあるが、天として扱われる。北極星を神格化したもので、尊星王ともいう。北斗信仰との習合で生まれた。
この尊星王を本尊とする尊星王法は、国家安泰を祈る大法である。
妙見とは優れた視力の意味で善悪や人の運命を見抜くという。
尊像には様々な姿があるが、この像は四臂で右手第一手に筆、第二手に刀、左手第一手に紀籍、第二手に宝輪を持ち、頭髪に七龍を戴き雲に乗る姿をしている。
この姿は、この尊が庚申の日(古来より人の心が冷酷になりやすいとされた日)に閻浮提(人間の住む世界)を見回り、衆生の善悪の行いを書記し記録する姿とされている。