A3サイズ和紙 モノクロ印刷 白描画 阿しゅく如來、密教における金剛界五仏の一。 東方世界で成仏したといわれる。阿閦仏はその国土で説法中であるという。梵名のアクショーブヤとは「揺るぎない」という意味で、この如来の悟りの境地が金剛(ダイヤモンド)のように堅固であることを示す。大乗仏教の空思想を説いた「維摩経」の主人公維摩居士も阿閦如来の化身とされている。印相は、右手を手の甲を外側に向けて下げ、指先で地に触れる「触地印」(そくちいん)を結ぶ。これは、釈迦が悟りを求めて修行中に悪魔の誘惑を受けたが、これを退けたという伝説に由来するもので、煩悩に屈しない堅固な決意を示す。