A3サイズ和紙 モノクロ印刷 白描画
インド神話に登場する炎に包まれた聖なる鳥・ガルダが前身とされる。
音写では迦楼羅(かるら)、誐嚕拏(がろだ)、漢訳では妙翅鳥(みょうしちょう)、食吐悲苦声(じきとひくしょう)とも表される。
この尊の姿は鳳凰のように美しく、眩く輝いているという。その翼は広げると三百六十万里(約1440万km)にも及ぶとされる。
ガルダは、母ヴィタナー とカドゥルー(ヴィタナーの姉妹で竜族の母。二人は共にカシュヤパ仙の妻)の間に起こった諍いから、母ヴィタナーの復讐のため竜を常食するようになったといわれる。
龍は雲を呼び雨を降らせるので、それを食らうことから、風雨を止め雷を避ける力があるとされている。また鬼病退散や延命の功徳も持つとされる。
文殊菩薩の化身であるとも、梵天・毘紐天(びしゅうてん)・大自在天が衆生救済のためこの鳥の姿を借りて現れたとも説かれる。
仏法を守護する八部衆の一尊である。
ちなみに不動明王像の背後の光背は炎の形をしているが、これは迦楼羅炎といい迦楼羅の吐く炎を表している。