A3サイズ和紙 モノクロ印刷 白描画宝生如来は右手で施願印を結び、左手を金剛拳にして臍の前におく。この尊は修行の徳を満たすことによって、その福徳をあまねく衆生に降り注ぐ働きを持つとされ、その働きを施願印で象徴している。福徳とは甘露・音楽・宮殿など、衆生が望むあらゆるものも含まれる。
金剛寶菩薩は光焔のある三瓣宝珠を載せた蓮華を両手で持つ。この宝珠は衆生に安楽や満足をもたらす摩尼宝珠である。この摩尼寶珠と左の与願印ををもって、衆生の願望をすべて満足させるという宝生如来の徳を展開することを表している。
金剛光菩薩は光焔のある日輪を載せた蓮華を両手で持つ。この尊は宝生如来が持つ宝珠の輝きを身体としており、その輝きは闇に喩えられる衆生の無知を打ち砕く。さらに衆生と仏のあらゆる世界を輝きで包み込み、山川草木全てを金色にする働きがあるとされている。
金剛幢菩薩は如意宝幡を載せた蓮華を両手で持つ。この幡は世間出世間のあらゆる願いを満たすという。これは宝生如来の与願が世間出世のあらゆる願いを満たすことを象徴している。
金剛笑菩薩は横にした三鈷杵を載せた蓮華を両手で持つ。この尊は前述の金剛幢菩薩の行願である全ての衆生を救済しあらゆる願いが成就したこときの喜び、あるいは真理を得た喜びを仏格化したものである。その笑いが人々に幸せをもたらすとされる