A3サイズ和紙 モノクロ印刷 白描画無量光菩薩は右手に光明蓮華を載せる。無量の智慧の光によって普く十方を照らすという。
賢護菩薩は右手に賢瓶を載せる。賢護菩薩は文字通り守護するに賢いという意味で、衆生を守護するのに巧みであり、煩悩を退治し、智慧を有している尊である。賢瓶には煩悩を退治する智慧の水が入っているという。
網明菩薩は右手に羅網を持つ。四弘誓願の船に乗り、教えの網を張って苦海で溺れている衆生を救済するという誓願をもった菩薩である。一人も残すことなく救い取る手段としては網が最も象徴的であり、この尊の形があるという。
月光菩薩は右手に月輪を持つ。闇を照らす月の光のように無知の暗闇を破る尊で、月そのものよりも月の光を尊格化してものである。半月の月が満月へと満ちていく過程を、菩提心が修行によって円満していくことに喩えられている。
以上四尊は賢劫千仏である。