A3サイズ和紙 モノクロ印刷 白描画 一髻羅刹菩薩の尊名は「怒髪を一つに結髪する羅刹」の意味である。羅刹とは、インドの神話では人を食べてしまうとまで恐れられた悪鬼であるが、後に仏教の守護神になる。観自在菩薩の働きを具現するために、諸々の悪魔・悪鬼・災厄を撃ち破る。手にする三種の武器は人の苦悩の原因の煩悩を打ち破るためであり、羂索は余すところ無く衆生を救いとるための道具である。
十一面觀自在菩薩は観音菩薩が変化した観音の一尊。十一面の意義に関しては、蓮華部(観音院)の功徳の完成を意味し、頂上の如来面がその完成の果を、他の十面がその完成の因である菩薩の十地(菩薩が修行して得られる菩薩五十二位の中、下位から数えて第41〜50番目の位を)を意味するとも説かれる。