A3サイズ和紙 モノクロ印刷 白描画維摩居士(ゆいまこじ、維摩詰、生没年未詳)は、古代インドの商人で、釈迦の在家の弟子(居士とは在家の弟子のこと)。古代インド毘舎離城(ヴァイシャリー)の富豪で、釈迦の在家弟子となった。もと前世は妙喜国に在していたが 化生して、その身を在俗に委し、大乗仏教の奥義に達したと伝えられ釈迦の教化を輔(たす)けた。無生忍という真理を悟った境地を得た法身の大居士といわれる。なお、彼の名前は維摩経を中心に、大般涅槃経などでも「威徳無垢称王」などとして挙げられている。したがって北伝の大乗経典を中心として見られるもので、南伝パーリ語文献には見当たらない。大乗経典・維摩詰所説経では、妻も子もある維摩居士が出家した聖者たちを次々と論破し、やがては智慧の権化、文殊菩薩に真の仏道について論破する。