A3サイズ和紙 モノクロ印刷 白描画愛染明王(あいぜんみょうおう)は、仏教の信仰対象で、密教特有の尊格である明王の1つです。衆生が仏法を信じない原因の一つに「煩悩・愛欲により浮世のかりそめの楽に心惹かれている」ことがあるのですが、愛染明王は「煩悩と愛欲は人間の本能でありこれを断ずることは出来ない、むしろこの本能そのものを向上心に変換して仏道を歩ませる」とする功徳を持っています。愛染明王は一面六臂で他の明王と同じく忿怒相で、頭にはどのような苦難にも挫折しない強さを象徴する獅子の冠をかぶり、叡知を収めた宝瓶の上に咲いた蓮の華の上に結跏趺坐で座るという、大変特徴ある姿をしています。もともと愛を表現した神であるためにその身色は真紅で、後背に日輪を背負って表現されることが多いです。