A3サイズ和紙 モノクロ印刷 白描画荼枳尼天(だきにてん)は、仏教の神。「荼吉尼」は梵語のダーキニー(英字:Dakini)を音訳したものです。真言密教では、胎蔵界の外金剛院・南方に配せられ、形像は小天狗の白狐にまたがる形をしているため、辰狐王菩薩(しんこおうぼさつ)とも呼ばれています。元々インドにおいてダーキニーはジャッカルにまたがるとされていましたが、中国や日本に伝わった時(中国や日本にはジャッカルはいないため)代わりに狐を当てたともいわれています。すなわち、狐(夜干)に乗るダキニ天の像というのは、(大元のインドには存在せず)胎蔵曼荼羅や正当な密教経典・儀記には記されない姿であり、中世の日本などで生み出された姿・像です。それによって日本では、神道の稲荷と習合するきっかけとなった、とされています。日本では福徳神として信仰されています。