摩利支天(まりしてん)、梵: Mārīcī(マーリーチー)仏教の守護神である天部の一尊。
別名摩里支菩薩、威光菩薩。特に密教や天台宗、禅宗などで信仰され、法を守る護法善神として位置づけられている。
名前の「摩利支」は「陽炎」「光の速さ」を意味し、その性質から「不可視(見えない存在)」「敵から身を隠す力」を持つとされ、戦場に赴く武士たちから「不敗・無敵」の守護神として篤く信仰された。
『摩利支天経』では、病気や災難から身を守り、寿命を延ばす、さらに修行中の僧や在家信者が、外的な妨げや魔障から保護されると説かれている。
この図は、建仁寺の禅居庵品を参考にした。