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2015-25-二童子図(玄朝筆)-1200

税別価格: 1,200円~160,000円(税別)

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A3サイズ和紙 モノクロ印刷 白描画
この二童子は、不動明王八大童子を代表する制吁迦(せいたか)童子と矜羯羅(こんがら)童子である。
不動三尊の形式で表される場合、不動明王を中尊とし、その左脇侍に制吁迦、右脇侍に矜羯羅を配す。

制吁迦童子は瞋心悪性の童子である。瞋心(しんじん)とは、いかりの心である。
しかしながらその実は、福徳息災を念ずる童子であり、本地を弥勒菩薩とする。
紅蓮華色の肉身に忿怒の相をして、右手には金剛棒、左手には三鈷杵を執り、頭に五髻を結い五智をあらわすとされるが、図や像によってその像様は少しずつ異なる。
本図では三鈷杵を持たず、左腕を捻るようにしながら身体を傾け、左上(不動三尊の形式で描かれる場合、中尊不動明王の方向)を見上げるように表されている。

矜羯羅童子は知恵の童子である。仏法に対する恭順さをあらわすとされる。本地を観音菩薩とする。
慈悲愛念の童子形をしており、肉身は白色で天衣袈裟を纏い、瓔珞でその身を荘厳する。
印相は金剛杵を挟む蓮華合掌である。制吁迦童子と同様に、それぞれの図や像によってその姿は多少の違いを見せる。
本図は身体を捻り、右手で蓮華を持ち、左手に独鈷杵を載せるようにして持つ姿が描かれている。
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