A3サイズ和紙 モノクロ印刷 十七枚セット 白描画
百鬼夜行とは説話などに登場する深夜の町を集団で徘徊する鬼や妖怪の群れ、および、彼らの行進である。本図は数多く存在する百鬼夜行絵巻の中でも最も有名な、室町時代に作られたとされる京都大徳寺真珠庵本を原本とする。登場する妖怪の総数は68体になる。妖怪の大半は付喪神（つくもがみ）と称する古道具たちの妖怪で占められており、琴、琵琶のような楽器から、匙、下駄にいたるまで、様々な道具たちが妖怪と化し生き生きと跳ね回っている。絵師の卓越した造形センスと躍動感あふれる筆致を味わってほしい。